再出発の記録|“動けない”日々から見えたこと

病室の窓からの景色

はじめに|このブログについて

このサイトは、難病を患った理学療法士と、その仲間である作業療法士が運営しています。

ある朝、目覚めると手が動かず、手のひらには針金を埋め込まれたような感覚がありました。
指を広げると激痛が走り、動きを止めて一呼吸おくと、首や足先もほとんど動かないことに気づきます。
「この日々はいつまで続くのか」「もしかしたら、ずっとこのままなのか」――
健康だった頃がどれほど幸せだったか、痛みのない毎日がどれほどありがたかったかを、初めて実感しました。

理学療法士としての過去と、病気との出会い

私は、理学療法士として脳神経外科をはじめ、内科、整形外科、神経内科、呼吸器、精神科などさまざまな領域で働いてきました。
地域の介護予防事業や、訪問リハビリなどにも携わり、在宅医療の現場にも長く関わってきました。

努力には自信があり、実績も順調だったと思います。
しかし、ある日突然、高熱と全身の痛みに襲われ、長期の休養を余儀なくされました。
この病気のことは、いつか改めて記事にしていきたいと考えています。

動けなくなって初めてわかったこと

自分の身体が思うように動かなくなって、ようやく気づきました。
今まで患者さんに接していた自分の態度――
あれは、時に“雑”で、無理解で、心無かったのではないか、と。

例えば、リウマチの方に対して「精神的なムラがある」と評価したり、
100m歩くのが精一杯の脳梗塞の方に「社会復帰の意欲に欠ける」と伝えたり……
今思えば、それはただの“見えていない言葉”でした。

ある精神疾患の青年に「ブログでも始めたら?」と軽く言ったこともあります。
でも今の自分に言いたい。「そんなに簡単にできるなら、とっくにやってるよ」と。

このブログを立ち上げた理由

このブログには、そんな私の理学療法士としての“贖罪”と、
自分自身の“再出発”の気持ちが込められています。

偶然にも、病気の種類は違うものの同じ難病を患っている仲間が身近に居ました。

私たちは今になって、現場で20年近く見てきた、個性的な利用者さんたちを思い出しながら――
彼らの努力と工夫に何度も心を打たれました。
その記録を少しずつまとめて、共有していけたらと思っています。

このブログが、「誰かの再出発のヒントになる」ものでありたい。
そして私自身もまた、彼らのように“個性的(ユニーク)な生活”を模索しながら、歩んでいきたいと思っています。